歯周病によって失われた骨などの歯を支えている組織を回復する治療法です。
失われた組織を回復するために必要な場所(スペース)を作り、失われた組織の再生を誘導する薬剤を骨の欠損部に入れ、骨などの組織を再生させる治療法です。
当医院では再生に必要な細胞を誘導させるエムドゲイン、リグロスという薬剤や骨を作るための足場となる骨補填材を使用しています。
※全ての骨欠損に対して再生療法が可能ではなく、お口の中や体の健康状態、そして骨欠損の種類によって再生療法が適応かどうか診断が必要になります。
再生療法の流れ
1、歯周病によって骨が吸収し、深い骨欠損が歯の周りにあります。 | 2、歯肉を一時的に開いて、歯根や骨欠損部を徹底的にきれいにします。 |
3、組織誘導薬剤を歯の周りに注入します。 | 4、歯肉を元に戻し、組織誘導薬剤を歯肉で閉鎖します。 |
5、半年~1年をかけて骨が再生してきます。
歯周組織再生療法の治療例
症例①
(初診時レントゲン) 右上中切歯に歯周ポケットが12mm、排膿あり骨の吸収が顕著に認められる。(赤丸の中の黒い部分)歯周病のため歯と歯の間があいている。 (再生治療後レントゲン) 骨吸収の部位にエムドゲインと人工骨を移植し、歯周組織再生治療を行った。歯周ポケットは4mmまで回復し、骨の再生が認められる。(赤丸の中の白い部分) |
症例②
(初診時レントゲン) 右下犬歯に根の先まで骨の吸収が見られる。(赤丸の中の黒い部分)歯周ポケットは14mmで排膿も顕著であった。神経も生活反応がなく、エンドペリオ病変であった。 (再生治療後レントゲン) 根管治療を行ったが、根尖の病変の治癒が得られなかったため、エムドゲインと人工骨を移植する歯周組織再生治療を行った。治療後、隣在歯と連結固定しているため、歯の揺れは認められない。歯周ポケットは3mmまで回復し、骨の再生が認められる。(赤丸の中の白い部分) |
症例③
(初診時レントゲン) 左下第一大臼歯に根の分岐している部位と根の先近くまで骨の吸収が認められる。(赤丸の中の黒い部分)歯周ポケットは12mmで排膿も見られた。 (再生治療後レントゲン) エムドゲインと人工骨を骨の吸収している部位に移植し、歯周組織再生治療を行った。歯周ポケットは4mmまで回復し、骨の再生も確認できる。(赤丸の中の白い部分) |
症例④
(初診時レントゲン) 右下第一大臼歯に根の先まで骨の吸収が認められる。(赤丸の中の黒い部分)歯周ポケットは9mmあり、排膿もあった。 (再生治療後レントゲン) 骨の吸収している部位に自家骨(自分の顎の骨)を移植する再生治療を行った。歯周ポケットは4mmまで回復し、骨の再生が認められる。(赤丸の中の白い部分) |
※症例は患者さんより了解を得て掲載しています。
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午前診療 (09:00∼13:00) |
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午後診療 (14:00∼18:00) |
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